呼ばれるとは…

私がこの道から
降りようとしたとき
私は臨死体験をした
36歳のときだ

人混みになんて行きたくない
そんな自分の意に反して
何が何でも行かなきゃならないと
何かに突き動かされたように
行った場所がある

行った先は…
市内のデパートのイベント

善通寺のお砂踏み
八十八ヶ所のお砂踏み

着いて看板を目にしたとき
絶句した

イヤだって言ってるじゃん!
何なのこれ!って心の中で叫んだ

引き返したくても足は
会場に向かって歩みを止めない

1つ1つお砂踏みしながら
気が付けば人目も憚らず
ボロボロ泣いていた


呼ばれるとはこういうことだ


自分は自分
他の誰にもなれないし
逃げることは出来ないし
許されないんだって
突き付けられた瞬間だったな



このとき
この道しかないんだなって
諦めたんだ

凛として生きる他に道はないんだなって
諦めたんだ

24歳の時に頭に浮かんだ言葉『出家する』
現実になったのは
臨死体験をして数年後

なりたくてなったわけじゃない
のよね~(笑)(笑)(笑)




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